お正月

お正月(しょうがつ) 元旦(がんたん) 《 1月1日》

お正月はその年の豊穣を司る歳神様(としがみさま)を家にお迎えし祝う行事です。

syougatu-6歳神様はその年の作物が豊かに実るよう、1年の幸せを授けてくださるよう、高い山から降臨してくると考えられていました。
その歳神様をお迎えする準備がお正月飾りです。
神社と同じように玄関にしめ縄を飾るのは、神様がこられる神聖な場所であるということです。

 

1月1日から1月3日までを三が日、1月7日(又は15日)までを松の内、あるいは松七日と呼びこの期間をお正月と言います。

正月飾りには門松・しめ縄・鏡餅などがあります

門松(かどまつ)

syougatu-2門松は、歳神様が降り立つための目印となり、門前を清めるという意味があり、玄関の前などに立てる一対になった松や竹の飾りのことです。
松は「待つ」にもつながり、神が宿る木と考えられ、竹は冬でも色濃く真っ直ぐに伸びる節があることからけじめの意味が込められています。
一般的には、小さな寄せ植え風の門松のような略式や、松飾(しめ飾り)と呼ばれるしめ縄に裏白(うらじろ)ゆずり葉、橙(だいだい)などをあしらって作った物が門松の代わりとなります。

 

注連縄(しめなわ)

syougatu-1注連縄(しめなわ)は、神様を迎える神聖な場所であることを示す飾りで、これは建物の中にある古い年の不浄を祓い新年に邪気が入り込まないようにするためだと言われています。
常緑の葉である裏白は「長寿」を、ゆずり葉は、新芽が出てから古い葉が落ちることから「家系を絶やさない」、橙は「家が代々栄える」として縁起物として使われています。
注連縄(しめなわ)を張ったり、注連飾り(しめかざり)を吊るしたるするのは、「歳神様をお迎えする準備が整いましたよ」という印だそうです。

 

鏡餅(かがみもち)

syougatu-4鏡餅は、歳神様へのお供えするためのお餅で、神前や床の間に飾ります。
大小の丸餅を重ね、橙・ゆずり葉・昆布・裏白・干し柿などで飾り付けます。
元々餅は神様に捧げる神聖な食べ物として用いられていました。
昔の鏡は円形で、鏡は魂を表す神器であり、人の魂(心臓)をかたどったものだということから丸餅になったなどと言われています。
鏡餅として一般に普及したのは室町時代と言われています。
また、餅を大小重ねることは、月(陰)と日(陽)を表し福徳が重なり縁起の良い年であることを願う、という意味があるそうです。
1月11日の鏡開きまで飾ります。

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