お雛様がおうちにあるのに、新しいお雛さまを買うのがもったいないと思う方も多いことと思います。
雛人形をおさがりで飾ってもいいの?という質問に関しては、しきたり上での答えは「いいえ」です。
とは言っても、私のまわりにはそうしているご家庭がまあまあいらっしゃいます。
私もそれでいいかな?と思ったりしていますので、しきたりを重んじる方にはおしかりをうけるかもしれません。
なぜなら、雛人形は女の子を厄から守ってくれる身代わりと言われているからです。
災難の身がわりだったものを子供に使うとその災難が降りかかってくると思われています。
金銭的に余裕があれば、もちろん新しい雛人形を購入するのにこしたことはありません。以前のお雛人形は代々とっておくか、または人形の供養ができるお寺や神社に供養していただくという手があります。
新しい雛人形は、厄から守ってくれる身代わりになってくれることでしょう。
でも、今ある雛人形が保存状態もよくおさがりで飾りたいというのも今の時代、合理的ですね。でも必ず赤ちゃんの両親や祖父母みんなが納得してからにしましょう。しきたりや言い伝えを気にされる方にとっては「おさがりで飾る」ことは我慢ならないことなのです。
雛人形をおさがりで飾る場合のお勧めの対処方法
身近な例では、私の姪っ子、甥っ子の家がおさがりの雛人形を飾っています。赤ちゃんの母親が小さい頃に買ってもらった七段飾りがあったのでそれを飾っているとのことです。
ただ、「女の子を厄から守ってくれる身代わり」ということを気にした祖父母が、新しい脇飾りを買ったそうです。脇かざりとは、雛人形の横に置く飾りのことを言います。その子その子にきちんと新しいものを買うことにより「厄から守ってくれる身代わり」の考え方を通したようです。
脇飾りや市松人形なら雛人形よりはお安く買えます。ですのでそういう方法をとるのも一案です。
脇飾りとしては、吊るし雛や市松人形などがあります。現代ではフォトフレームなど新しいアイテムがありますので、リーズナブルな値段で買うことも可能です。
この考えかたはあくまで私や兄夫婦の考え方になります。地域によってはこの方法が通らないところもあると思います。ご参考にしていただければと思い、記載させていただきました。
つるし飾りのイメージ